アーユルヴェーダ舌磨きの効果とやり方やタングスクレーパーの使い方とデメリットを紹介


朝起きると、お口の中がネバネバで気持ち悪い(汗)
口臭も気になる…。
寝る前に、しっかり歯磨きしたはずなのに、朝起きると、お口の中が気持ち悪いと感じていませんか?
アーユルヴェーダの舌磨きには、体から出た毒素である「舌苔(ぜったい)」を取り除き、お口と体をスッキリさせる効果があります。
この記事では、「タングスクレーパーを使った、アーユルヴェーダ舌磨きのやり方」や「その効果」、「舌の色でわかる今の体調」などを紹介します。
おすすめのタングスクレーパーも紹介しますので、この記事を読めば、口臭やお口のネバネバといったトラブルから解放されるはずです。
毎朝たった10秒でできる、舌磨きの習慣でお口も体もスッキリしましょう!
目次
アーユルヴェーダの舌磨き


アーユルヴェーダの舌磨きって?お口のトラブルに関係あるの?
アーユルヴェーダでは、夜寝ているあいだに、その日に消化できなかったものや体内に取り込んだものの毒素が舌の上に浮いてくると考えられています。
アーユルヴェーダでは、この毒素をアーマと言いますが、日本語だと「舌苔(ぜったい)」のこと。
舌苔(ぜったい)は、お口の中のネバつきや口臭の原因となっています。

そのネバネバと口臭、アーユルヴェーダの舌磨きでスッキリしますよ!
アーユルヴェーダの舌磨きには、体から出た毒素である舌苔(ぜったい)を取り除き、お口と体をスッキリさせる効果があります。
朝起きて、そのまま水分や食事をすると、せっかく浮き出た舌苔(ぜったい)が体の中に戻って、体内にたまってしまうと考えられます。
体から出た舌苔(ぜったい)を、舌磨きできちんと取り除けば、体の毒素を体外に出せるので、スッキリするというわけです!
アーユルヴェーダの舌磨きの効果4つ

アーユルヴェーダの舌磨きをはじめると、お口のネバつきや口臭といったトラブルが減り、お口全体がキレイになります。
さらに、毎日アーユルヴェーダの舌磨きを続けることで、味覚が鋭くなったり、体調チェックができたりするとか。
それにより、食事がおいしく食べられ、体調管理にもつながるようです。
アーユルヴェーダの舌磨きをすることで期待できる効果には、次の4つがあります。
- お口のネバつきや口臭が解消する
- お口の中全体がキレイになる
- 味覚が鋭くなる
- 舌の状態がわかり、体調チェックができる
アーユルヴェーダの舌磨きの効果について、1つずつ解説していきますね。
お口のネバつきや口臭が解消する
舌磨きで前日に消化できなかったものや毒素であるアーマ、舌苔(ぜったい)を取り除くことで、お口のネバつきがなくなります。
舌苔(ぜったい)は粘膜からはがれ落ちた上皮細胞、食べかす、細菌などでできたもの。舌苔(ぜったい)にはたくさんの細菌が含まれています。
口臭の原因の多くはこの舌苔(ぜったい)。アーユルヴェーダの舌磨きをして舌苔(ぜったい)を取り除けば口臭の原因がなくなります。
ネバつきや口臭がなくなるとお出かけのときも気持ち良いですね。
お口の中全体がキレイになる
毎食後歯磨きしている方も、お口の中がスッキリしないと感じていませんか?
舌は歯と歯ぐきに常に接しているので、細菌がいっぱいの舌苔(ぜったい)があるといくら歯磨きをしても虫歯や歯周病の原因になる菌は残ってしまいます。
歯磨きとともにアーユルヴェーダの舌磨きをして舌苔(ぜったい)が取り除かれると、お口の中全体がキレイになるので気分もスッキリします。
アーユルヴェーダの舌磨き効果で虫歯菌や歯周病菌を減らせば歯医者さんにもほめられるキレイなお口になれますよ。
味覚が鋭くなる
味蕾(みらい)は舌の上にある味覚を感じる器官です。舌苔(ぜったい)がたくさんあると味蕾(みらい)のはたらきも弱くなってしまいます。
舌磨きで舌苔(ぜったい)を取り除くことで味蕾(みらい)がキレイになり、しっかりはたらくようになります。
味覚が鋭くなるので食べものの味をしっかり感じ味わいを楽しんだり、食事の時間がもっと楽しみになったりします。
味わっておいしく食事ができるのは体にも良いことですね。
舌の状態がわかり、体調チェックができる
アーユルヴェーダの舌磨きが習慣になると、舌苔(ぜったい)の量が増えたり、質が変わったりするのがわかるようになるんです。
舌苔(ぜったい)ができる原因としては、主に次の4つがあげられます。
- 体調が悪く免疫力が下がったとき
- 不規則な生活をしているとき
- 食べすぎたり飲みすぎたりしたとき
- 口呼吸や緊張で口が乾き唾液が少ないとき
「最近食べすぎかな?」「忙しくて生活が不規則になったかも」など、舌苔(ぜったい)の状態を見てチェックできます。
アーユルヴェーダの舌磨きのやり方|タングスクレーパー

ここでは、アーユルヴェーダの舌磨きのやり方について、わかりやすく解説します。おすすめ商品は、次で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
残念ながら、歯ブラシや舌クリーナーを使うやり方では、舌苔(ぜったい)を取り除くことはできません。
それどころか、舌の上の味蕾(みらい)を傷つけたり、舌苔(ぜったい)の毒素を味蕾(みらい)に埋め込んでしまったりすることもあります。
しかし、アーユルヴェーダの舌磨きであれば、舌苔(ぜったい)をきちんと取り除けます。
アーユルヴェーダの舌磨きでは、金属製のタングスクレーパーを使い、舌苔(ぜったい)をやさしくしごきとります。
お持ちでなければ、この機会に、ご自身のタングスクレーパーを用意して、舌磨きをはじめまてみませんか?

舌磨きのやり方は簡単!タングスクレーパーのUの部分を舌の奥にあてて、手前に引くだけです。
ゴシゴシするのではなく、舌をやさしくしごくように5、6回おこないます。
朝起きたらまずは洗面所へ、たった10秒の舌磨きで、舌苔(ぜったい)を取り除き、舌の状態をチェックできます。
アーユルヴェーダの舌磨きで、お口はスッキリ、体もキレイに整えましょう!
タングスクレーパーのデメリットや注意点

タングスクレーパーを持つ手に力を入れすぎると、舌を傷つけてしまう可能性があります。
舌は、人体の中でもとてもデリケートな場所なので、タングスクレーパーで強く擦ってしまうと、舌の表面を傷つけてしまいます。
舌が傷つくと、傷の溝に、細菌や汚れが溜まりやすくなり、炎症を起こす可能性も。そして、そのせいで、逆に口臭を悪化させる場合もありますので、注意が必要です。
舌の色でわかる今の体調

歯磨きはしても、舌の状態を確認している人は少ないでしょう。舌磨きと一緒に、舌の色を確認すると、今の体調をチェックできます。
私の子どもは、小さいころ、原因不明のかゆみでしばらく通院していたことがありました。
今ではすっかりよくなりましたが、なかなか症状が改善せず、いくつか病院を変えて診てもらいました。
最終的には、評判を聞いて行った、皮膚科の先生にお世話になりますが、その先生が子どもの口の中を診ているので、のどの腫れでもあるのかなと思いました。
そのときに先生から言われたのは、思いもよらない言葉で、驚いたのを覚えています。

この子甘いものが大好きね。そういう舌をしているわ。

えっ!?!
舌の状態で体調や食べものの好みがわかるのを、私はそのときはじめて知りました。
舌の状態は、体調のバロメーターになります。あなたの舌の色は、次のような色になっていませんか?
- 舌が紫色
- 舌が黄色
- 舌が白色
理想的な舌の色は薄いピンク色です。それぞれの舌の色でわかる今の体調について、1つずつみていきましょう。
舌が紫色
舌苔(ぜったい)の量が極端に少なく、舌に亀裂(きれつ)が入るのは体が水分不足の状態。
また、血流のなかに老廃物がたまり血行が悪いときにも、舌の色は紫色になります。
ドーシャでは、ヴァータ(風)のバランスが乱れている状態。
体をあたため血行をよくし、こまめな水分補給で体に水分をおぎなうようにしましょう。
舌が黄色
舌苔(ぜったい)が黄色くなるのは、体の抵抗力が落ち、胃腸が弱っている状態。
食べすぎ、飲みすぎで胃腸が弱ったり、便秘したりすると舌苔(ぜったい)が黄ばみ、口臭も強くなります。
ドーシャでは、ピッタ(火)のバランスが乱れている状態。
アルコールや刺激の強い食べものをひかえ、胃腸に負担をかけないように気をつけましょう。
舌が白色
舌苔(ぜったい)の量が増え、舌の上全体をおおっている状態。
風邪などで鼻がつまり口呼吸になると、口が乾き唾液が減って舌苔(ぜったい)が増え白っぽくなります。
ドーシャではカパ(土)のバランスが乱れている状態。
あぶらっぽいものや重いものを食べることはひかえ、体を冷やさないようにしましょう。
舌の色で今の体調チェックできましたね。上記の色に当てはまった人も大丈夫。
アーユルヴェーダの舌磨きを続ければ舌苔(ぜったい)が取り除かれてお口がキレイになり、体調もだんだん整いますよ。
アーユルヴェーダの食事

アーユルヴェーダの舌磨きでお口がキレイになると、食事がもっとおいしくなります。
お口がキレイになったところで、せっかくなら食事も体に良いものをとり入れませんか?
アーユルヴェーダでは体にとり入れたものを消化する力を大切に考えます。
体に良いと言われる食べもの全てが、必ずしも自分の体質に合うわけではないのです。
アーユルヴェーダでは、それぞれの体質に合う食事があり、体質に合った食事は消化にもよく、ドーシャのバランスを整えられると考えられています。
ご自身に当てはまるドーシャを知って、おいしくすこやかな食事をとり入れてみましょう。
あなたのドーシャに合った食事
ヴァータ体質、ピッタ体質、カパ体質の特徴にあわせた食事を行うことで、心身ともに整いやすくなります。
自分がどの体質かわからない場合は、アーユルヴェーダの体質診断や体質別の食事アドバイスなどをまとめている、こちらの記事をご覧ください。
同じように食事をとっていても、「あの人は全然太らないのに私は太ってきちゃった」なんてことありますよね。それは、体質によって消化する力が違うからです。
ドーシャの持つ体質により、食事に積極的にとり入れたい食べものや食べ方、逆に避けた方が良い食べものや食べ方があります。
アーユルヴェーダやドーシャって?

ここでは、アーユルヴェーダという言葉を初めて聞く方に向けて、アーユルヴェーダの基礎知識を簡単に説明しますね。
- アーユルヴェーダとは
サンスクリット語の「アーユス」=「生命」と「ヴェーダ」=「知識」を組み合わせたことば。日本では「生命の科学」と言われます。
5000年前インド・スリランカで誕生したアーユルヴェーダは、心身ともに幸せで健康に生きるために病気になりにくい心身をつくる予防医学です。
次に、アーユルヴェーダのドーシャと自然界の3つのエネルギー要素について見てみましょう。
- ドーシャとは
アーユルヴェーダでは、すべてのものは自然界の風、火、土の3つのエネルギー要素からなるとされています。
このエネルギーをサンスクリット語で「ドーシャ」と言い、3つの要素は風を「ヴァータ」、火は「ピッタ」、土を「カパ」と呼びます。
人間にもこの3つのドーシャがあり、特定のドーシャだけが増えると体調を崩したり、病気になったりすると考えられています。
それぞれの体質の特徴をかんたんにまとめましたので参考にしてみてください。
- ヴァータ(風)体質:やせ型で、華奢(きゃしゃ)・乾きや寒さに弱い
- ピッタ(火)体質:中肉中背・暑がりで、のどが渇きやすい
- カパ(土)体質:体格が良く、ふくよか・むくみや冷えやすい
その人の持った体質によりドーシャのかたよりやすさの傾向があります。
1つのドーシャ体質だけの人はまれで、2つ以上のドーシャ体質が組み合わさっている方が多いです。
自分のドーシャ体質を知り、ドーシャのバランスがとれるように食事や生活をすると体調も整います。
まとめ

- アーユルヴェーダの舌磨きには、体から出た毒素である舌苔(ぜったい)を取り除き、お口と体をスッキリさせる効果がある
- アーユルヴェーダの舌磨きを続けると、「お口のネバつきや口臭が解消する」「味覚が鋭くなる」「体調チェックができる」などの効果が期待できる
- 舌磨きのやり方:タングスクレーパーのUの部分を舌の奥にあてて、手前に引く
- 舌磨きと一緒に、舌の色を確認すると、今の体調をチェックできる
- アーユルヴェーダでは、それぞれの体質に合う食事があり、体質に合った食事は消化にもよく、ドーシャのバランスを整えられると考えられている
「毎日歯磨きしているのに、お口のネバつきや口臭が気になる…」と悩んでいる方には、アーユルヴェーダの舌磨きがおすすめです。
アーユルヴェーダの舌磨きをはじめると、歯磨きしてもとれなかったお口のネバつきや口臭の原因となる舌苔(ぜったい)を取り除き、お口の中全体がキレイになります。
お口がキレイになると、食べものがおいしく感じられるので、食事ももっと楽しくなりますよ。
また、アーユルヴェーダの舌磨きで、舌の状態をチェックすると、ドーシャの乱れがわかり、体調管理にもつながります。
毎朝たったの10秒で、お口スッキリ、体もキレイに整えられる、アーユルヴェーダの舌磨きをぜひお試しください。

私が実際にアーユルヴェーダについて勉強したのは、こちらの講座です↓私のサイトから飛んで、お得に受講してください♪