アーユルヴェーダでインドやスリランカの知恵を日本で学ぶ!ドーシャ診断や本なども

「アーユルヴェーダ」と聞くと、「インド」や「スリランカ」が思い付くと思います。
病気になってから治療する西洋医学と異なり、アーユルヴェーダは、病気になりにくい心身を作る予防医学の考えを持った、最古で最も新しい、至極の健康法。
インドやスリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば、自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができます。
この記事では、アーユルヴェーダの基本的な考え方や体質診断、体質別アドバイス、効果、起源などをお伝えします。
ヨガや瞑想と出会い、アーユルヴェーダを勉強したことで、自分の心身と向き合えるようになりました。
そして、いつも心地良い状態で過ごせるようになりました。
さぁ、あなたもアーユルヴェーダを知り、幸せで健康に生きることを目指しましょう。
目次
アーユルヴェーダに力を注ぐスリランカ

紀元前3千年の聖典にその起源を持ち、世界中のさまざまなウェルネスプログラムの中でも、最も心身のバランスと調和を重視すると言われるアーユルヴェーダ。
日本でも、ヨガや瞑想が定着してきたことで、アーユルヴェーダという言葉を耳にする機会も増えてきましたね。
アーユルヴェーダは、「世界保健機構(WHO)」が認める、世界最古の伝統医学の一つでもあります。
インドやスリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば、自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができます。
アーユルヴェーダは、仏教とともに、南インドからスリランカへ伝わってきた考え方。
- スリランカには、「伝統医療省(アーユルヴェーダ省)」という国の正式な機関がある
→専門の大学でアーユルヴェーダの医師を育成し、国をあげて、知識や技術の伝承に力を入れている - スリランカには、アーユルヴェーダで使うハーブやスパイスも豊富にある
→インドをはじめ、世界のアーユルヴェーダ施設に輸出されている - スリランカには、アーユルヴェーダ施設を併設した、多くのホテルがある

このことからも分かるとおり、スリランカでは、アーユルヴェーダが身近にあるようです。
本格アーユルヴェーダリゾートホテル
また、スリランカには、アーユルヴェーダ施設を併設した、多くのホテルがあります。
例えば、スリランカの玄関口、コロンボ国際空港から20分の「ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ」も、アーユルヴェーダ専門のリゾートホテルです。
アーユルヴェーダを受ける方だけが泊まれます。
本格アーユルヴェーダリゾートの朝は早く、瞑想やヨガで心と身体の感覚を呼び覚ますことからスタート。
そして、バランスの取れた食事などで内面と外側から本来の自分の中にある生命力を引き出していきます。
また、お医者さんの問診や脈診などを行い、患者さんの健康状態や体質を見極めていきます。
スリランカのアーユルヴェーダリゾートで過ごす一日は、まさに古くから伝わる生命の知恵。

美しい景色と極上の癒し空間の中で、日頃のストレスや毒素を出しきり、身も心も美しくなれるなんて、最高ですね。
スリランカに救われた日本の話
「知らないと恥をかく世界の大問題14」という池上彰の本に、スリランカに救われた日本の話が出てきました。

第二次世界大戦中、日本がセイロン島(イギリス領だった)を攻撃したため、日本がスリランカに戦時賠償金を払わないといけないという話になりました。
しかし、スリランカ側は、同じ仏教国だからと、賠償金の受け取りを拒否し、日本の国際社会への復帰を願ってくれたそうです。
そのエピソードからも、スリランカって素敵な国だなと思います。
アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(科学)」が組み合わさってできた言葉で、「生命の科学」という意味があります。
病気になってから治療する西洋医学と異なり、病気になりにくい心身を作る予防医学の考えを持った至極の健康法なのです。
- 健康促進やアンチエイジング、デトックスの効果が期待される
→世界中で注目されている医療法 - ストレスが溜まっていたり、なんとなく調子が優れなかったりした時に、癒しを求める女性にも注目されている
- 食事や睡眠などの基本的な生活を重視
- 心身ともに幸せで、健康に生きることを目指している
アーユルヴェーダでは、体質や体調のことをサンスクリット語で「ドーシャ」と言います。
このドーシャには、5元素(5エレメント)「土、水、火、風、空」からなる、3つの体内の生命エネルギー「ヴァ―タ(風・空)」「ピッタ(火・水)」「カパ(土・水)」があります。
引用 生活の木
この3つは、いつも同じではなく、その日によって、それぞれのバランスが変わります。
日々の生活の中で、心身に不調を感じる時は、ドーシャのバランスが乱れているというのが基本的な考え方。
自分にとって、最適なドーシャのバランスを知っていれば、「今、私には何が必要なのか」が分かるので、心身を整えることができ、健康的な生活が送れるのです。
このエネルギーのバランスを整えて、理想的な状態を目指すのが、アーユルヴェーダ。食事内容もドーシャに合わせるのが、基本的な考え方なのです。
アーユルヴェーダでは、「食べた食事によって体は作られる」と考えられており、その日の体質や体調に合わせたた食事が重要視されています。
野菜や豆類が中心の菜食で、ドリンクは「常温のみ」など、健康的な食事にこだわっています。
次に、ドーシャのもつ3つのエネルギー(ヴァ―タ、ピッタ、カパ)が、どのようなものなのかを見ていきましょう
ドーシャの3つのエネルギー:ヴァータ
ヴァ―タとは、風と空のエネルギーを指し、動きやすさや軽やかさ、冷性、乾性の特徴を持ちます。

私は、「フッ軽」だとよく言われるし、ヴァータの特徴を多く持っていると感じる!
- 疲労感が高まる
- 寝つきが悪くなる
- 不安感が高まる
- 便秘になる
- 肩こりになる
- 生理不順になる と言われている
「バタバタヴァータ」と言われるほど、忙しなく動き続けている印象があります。
ドーシャの3つのエネルギー:ピッタ
ピッタとは、火と水のエネルギーを指し、熱や鋭さという特徴を持ちます。
- 空腹感が高まる
- 空虚感が高まる
- 批判的になる
- 攻撃的になる と言われている
ピッタは、炎症と深く関わっているため、胃炎や湿疹を発症しやすくなると言われています。
ドーシャの3つのエネルギー:カパ
カパとは、土と水のエネルギーを指し、重さや安定、湿性の特徴を持ちます。
- 体が重く感じる
- 強い眠気を感じる と言われている
以前までは、「今日は調子が良いぞ!」という日もあれば、「あれ?なぜか体がだるい…」という日がありました。
しかし、ドーシャの3つのエネルギーを知り、自分の体質と向き合えてからは、自然と、心身を整えることができるようになりました。
妊娠中の友人や更年期真っ最中の母の不調も、アーユルヴェーダで整えられることを願います。
それでは、あなたのドーシャがどのようなものなのかを見ていきましょう。
アーユルヴェーダの体質診断|ドーシャ占い(ドーシャチェック)

あなたも一緒に、アーユルヴェーダの体質診断をしてみましょう。一番多く当てはまるものが、あなたのドーシャです。
アーユルヴェーダの体質診断で、自分のドーシャを把握すれば、心や体を整えることができ、健康的な生活に近づくはずです。
1つのドーシャが多い状態は、それぞれ「ヴァ―タ体質」「ピッタ体質」「カパ体質」となります。
2つのドーシャが同じぐらいの状態であれば、「ヴァ―タピッタ体質」「ピッタカパ体質」「カパヴァ―タ体質」となります。

それでは、アーユルヴェーダの体質診断をしていきましょう!
自分で客観的に判断するのが難しい場合は、ご家族やご友人の方に判断してもらうのも良いですよ。
ヴァータ体質の特徴

ピッタ体質の特徴

カパ体質の特徴


私は、ヴァータピッタ体質だ!
アーユルヴェーダ体質別アドバイス

次に、それぞれの体質に対してのワンポイントアドバイスを紹介します。
ヴァータが優勢なあなたへ
乾燥と冷たさが特徴のヴァータ体質の方は、温かさと水分が同時にとれる、スープや煮込み料理がおすすめ。
カパとピッタには、「水」という元素を含みますが、ヴァータだけは含みませんよね。そのため、食事からも水分を補うのが良いです。
少食で、一度にたくさん食べるのが難しいヴァータ体質の方は、間食で補うと良いでしょう。
間食には、ナッツ類をとると、乾燥しやすいお肌に、適度なうるおいを与えてくれますよ。
現代社会において、ハードルは高いですが、「冷蔵庫に入っていたもの」「温めなおしたもの」「新鮮ではないもの」は避けた方が良いとされています。
- 静かで落ち着いた場所で、食事をすることを心がける
- 新鮮で、温かく湿った食事をとる
- 冷たいものや生ものは、体を冷やすので、避ける
- 野菜もサラダなど、生で食べる場合は控えめにする
- 酸っぱい、甘い、しょっぱいものを、決まった時間にとると良い
- 定期的に休息をとる
- 作業や仕事において、一貫性や規則正しさといった習慣をつける
ピッタが優勢なあなたへ
ピッタ体質の方は、甘いものや牛乳などのマイルドなものと相性が良いので、食事にも適度にとり入れると良いでしょう。
汗をかきすぎると、皮膚疾患をひき起こすことがあるので、体を冷やし、水気のない状態に保つことを心がけましょう。
- 刺激の少ない野菜中心の食事を心がける
- ナスやキュウリ、トマトといった夏野菜は、体の熱を冷ます効果があるので、おすすめ
- 果物や色の濃い野菜などの甘味、渋み、苦味を積極的にとる
- 砂糖やバラの花びらを入れた、1杯の牛乳も良い
- アルコールや刺激的な食べ物(ガーリック、チリ、唐辛子など)、過剰な塩分、熱い食べ物は、体の熱を上げてしまい、あまり好ましくないため、控える
カパが優勢なあなたへ
ため込みやすく、消化もゆっくりのカパ体質の方は、しょうがやニンニク、スパイスを効かせた料理で体の代謝を上げましょう。
焼いたり蒸したりする調理法が良く、野菜も焼いて食べるのがおすすめです。
カパ体質の方は、動きたがらない傾向があるので、積極的に、筋トレやジョギングなどの刺激的な運動を取り入れると良いでしょう。
- 食事は温かく、軽めにする
- しょうがやニンニク、スパイスを効かせた料理がおすすめ
- 消化や排出を促し、巡りを良くするために、油分が少ない食事が良い
- 乳製品や砂糖などの甘味、塩味、小麦、重たいもの、体を冷やすものは避ける
- 甘みがほしいときは、はちみつを使うと良い
アーユルヴェーダを学ぶならまずはこの本を!

アーユルヴェーダを学びたいあなたに読んでほしい1冊はこちらの本です。
著者の西川眞知子先生は、以下の記事でまとめているのですが、アーユルヴェーダ界のスペシャリスト。
アーユルヴェーダの基本となる考え方や知っていると生きるのが楽になる知恵、ヨガ、スパイスのことなどがコンパクトにまとまっています。
まとめ

- インドやスリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば、自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができる
- インドやスリランカにおけるアーユルヴェーダは、病気になりにくい心身を作る予防医学の考えを持った、至極の健康法
- アーユルヴェーダの体質診断で、自分のドーシャを把握すれば、心や体を整えることができ、健康的な生活に近づくはず
アーユルヴェーダのドーシャの特徴を知ることで自分への理解を深め、心と体のバランスを保つヒントになれば嬉しいです。
この記事では、ヨガや瞑想と出会い、アーユルヴェーダを勉強してきた私が、アーユルヴェーダの基礎知識や体質診断、効果などをお伝えしました。
それぞれの体質に対してのワンポイントアドバイスも行ったので、自分のドーシャを知った後に読んでくださいね。
私が通っているヨガ教室では、年に数回、スリランカに行くアーユルヴェーダツアーがあるので、参加した際には、レビュー記事を投稿しますね!
私が実際にアーユルヴェーダについて勉強したのは、こちらの講座です↓私のサイトから飛んで、お得に受講してください♪