発展途上国の問題とは?特に多い地域や日本との関係も解説!

生活

※この記事は、2024年3月時点の情報を記載しています。

戦争などのニュースを目にするけれど、発展途上国ではどんな問題があるのだろう?

私たちが住む日本とは、どんな繋がりがあるのだろう?

日々の生活に追われている私たちですが、そのように考えたことがある人もいるのではないでしょうか。

また、戦争など海外で起こっている悲惨な現状を目にし、心を痛めたことがある人もいるのではないでしょうか?

この記事では、発展途上国ではどんな問題が起きているのか、5つに分けて解説します。

発展途上国では、貧困・教育・内戦・インフラ・医療の5つの問題があります。

さらに、どこの地域に集中しているのか、日本との関係や日々の生活でできることも紹介します。

私たちができることの一つとして、フェアトレード商品の購入が挙げられます。おすすめ商品も載せているので、ぜひ最後までご覧くださいね!

発展途上国における5つの問題とは

これから、発展途上国における5つの問題である、貧困・教育・内戦・インフラ・医療について紹介します。

貧困

世界で極度に貧しいとされる人口は2022年末時点で約7億人にのぼります。その中でも、子どもの貧困が深刻で、約半数を占めています。

世界ではどのくらいの数の子どもたちが貧困の中で暮らしているのか、みていきましょう。

2023年9月13日ニューヨーク/ワシントンD.C.発

本日発表されたユニセフ(国連児童基金)と世界銀行の新たな報告書によると、世界で推定3億3,300万人の子ども、つまり6人に1人の子どもが極度の貧困の中で暮らしています。

引用 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)

同記事では、貧困者数自体は減少傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的な打撃を受け、減少スピードが予測より遅いことも明らかにしています。

貧困は子どもの労働、教育の機会が奪われる、栄養バランスのよい食事が摂れないなど、この後にあげる他の問題にも連鎖します。

教育

世界には教育を受けられない子どもは6,100万人に上ると言われています。

発展途上国が抱える教育面ではどんな問題や課題があるのでしょうか。

教育面の問題・課題
  • 学費・教材費を払えない
  • 家計を支えるため、学校に行けずに働いている
  • 学校までの道が遠く、通える場所に学校がない
  • 学校の数や教師の数が足りていない
  • トイレが設置されていない、または男女別のトイレがない

教育を受けられなければ、読み書きや計算など、生活に必要な知識を得ることができず、安定した職業に就けないなどの問題に直結します。

そうした子どもの数が減らなければ、経済的成長や社会発展がどんどん遅れていきます。

紛争・内戦

紛争や内戦が起こる原因として、歴史的背景、資源の奪い合い、宗教や民族種別の問題などさまざまな要因があります。

紛争や内戦が起こることにより、政治的な混乱を招き、経済成長の妨げにもなります。

また、たくさんの建物などが破壊されれば、復旧にも時間が掛かり、これまで通りの生活を送ること自体が困難になります。

インフラ整備

私たちは当たり前のように生活していますが、世界には道路、港湾・空港、電力、水道などのインフラが整っていない国もたくさんあります。

インフラが整備されていないと必要な物資が円滑に届かないことや生活に必要な電気や水が供給されないなどの問題が起こります。

医療

医療が受けられないと、その間に容態が悪化し、助かる命が助からないなどの問題が起こります。

また、先程の紛争・内戦に巻き込まれ、ケガをした場合も人手が足りず、医療崩壊を招く恐れも十分にあります。

他には、衛生環境がよくない地域もたくさんあり、新型コロナウイルス感染症、HIV/エイズなどの感染拡大も大きく、先進国と比較して深刻な状態の国が多いです。

発展途上国はどこの地域に多いのか

次に、発展途上国がどこの地域に多いのかについて解説します。

発展途上国が多い地域は、アフリカが一番多く、次いでアジアの地域に多いです。

どこの地域でもまったく同じ問題や課題があるというわけではなく、地域ごとで少し異なります。

アフリカ

発展途上国の中で特に経済成長や産業の発達が遅れている国を後発開発途上国といいます。

アフリカは後発開発途上国が最も多い地域で、サハラ砂漠より南の地域に集中しています。その地域は世界で最も貧しい国の上位を占めています。

特に教育面において深刻で、世界で教育を受けられない子どもの半数がアフリカに集中しています。

貧困により授業料が支払えず、子どもも労働を強いられています。

しかし、アフリカは2050年には世界人口の4分の1を占めると見込まれ、今後より一層の経済発展が期待され地域でもあります

欧米を始めとする諸外国もアフリカにすでに注目しており、アフリカに関するビジネスを急加速させています。

その経済発展を遂げるためには、インフラ整備が不可欠であり、日本政府やJICA(国際協力機構)もインフラ開発を進める支援に乗り出しています。

東南アジア・南アジア

近年どこの国でも経済成長が進み、生活水準が上がっている国が増えてきています。

例えばバングラデシュは近年、着実に経済成長を遂げており、前向きなイメージですが、所得格差が広がり、貧富の差が大きいことが問題とされています。

また、洪水などの自然災害が多い地域や少数民族が住む地域では貧困層が多い傾向にあります。

発展途上国と日本との関係

最後に、発展途上国と日本との関係について解説します。

発展途上国と日本は貿易を通じてお互いの国の産業を支え合っており、私たちにできることの一つとして、フェアトレード商品の購入があります。

貿易における発展途上国と日本の関係

貿易における発展途上国と日本との関係をみていきましょう。

発展途上国は豊富な資源がある一方、日本は原材料やエネルギー資源などのほとんどを輸入に頼っています。

そこで、日本は原材料を発展途上国から輸入し、日本の技術力によって、加工し輸出しているというわけです。

例えば、コンピューターや自動車を作るためには鉄やプラスチックなどの原材料が必要です。これらを輸入し、日本で加工・生産し、輸出しています。

つまり、発展途上国もそれぞれの国の特徴を活かし、私たちの生活に多大な貢献しているというわけです。

発展途上国は支援ばかりが必要なのではなく、私たちの生活を支えてくれているのね。

私たちにできること:フェアトレード商品の購入

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」という意味です。

発展途上国は私たちの生活を支えているとはいえ、弱い立場に置かれていることも多く、不当に安い賃金で労働を強いられている国や地域もあります。

そこで、フェアトレード商品を購入することで、生産者へ適切な賃金を支払い、生産者の生活を守り、貧困から抜け出すきっかけとなります。

最近は街中でもフェアトレードという言葉や商品を見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フェアトレードの商品には食料品、衣料品、化粧品など私たちの生活に必要不可欠な商品が多数あります。

私がおすすめするフェアトレードの商品は、こちらです♪

ピープルツリーのチョコレートシリーズは、ラズベリーやヘーゼルナッツ、抹茶などの味があり、プレゼントにも最適。包み紙に原産地のことが書いてあって、素敵な商品ですよ。

また、フェアトレード商品と言えばコーヒーを思いつく方も多いかもしれませんね。こちらは有機のコーヒーなのも安心できるポイントです。

ぜひ、普段使いするものから取り入れてみてはいかがでしょうか。

発展途上国とは

発展途上国とは

発展途上国とは、経済成長や産業の水準が先進国と比べて低い国々のことです。

開発途上国とも呼ばれ、先進国との基準は明確にはなっておりません。

一般的にはOECD(経済開発協力機構)の委員会が作成するDAC援助受取国・地域リストに載っている国や地域が基準とされることが多いです。

まとめ

  • 発展途上国における5つの問題とは、貧困・教育・内戦・インフラ・医療である
  • 発展途上国の地域は、アフリカが一番多く、次いでアジアが多い
  • 発展途上国と日本は貿易を通じてお互いの国の産業を支え合っており、私たちにできることの一つとして、フェアトレード商品の購入がある

発展途上国についてさまざまな問題や地域別の課題、私たちとの繋がりについて解説していきました。

まだまだ課題が多く、世界中全ての人々が不自由のない生活を送ることは決して簡単ではありません。

私たちも普段の生活を送ることで精一杯という方も多いかと思います。

しかし、たくさんの人が世界の問題や現状を知り、自分にできる範囲でアクションを起こすことが世界をよりよくする一歩に繋がっていきます。

この記事が少しでもみなさんの発展途上国のことを知る一歩になれば幸いです。

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