日本でもアーユルヴェーダという言葉を耳にすることが増えてきたように思います。皆さんはアーユルヴェーダをご存知でしょうか?
この記事ではスリランカにおけるアーユルヴェーダについてご紹介します。
スリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができます。
そして、自分の体質や体調を良い方向へ整えていこうと思うようになるでしょう。
今まさに私は更年期。この不調もアーユルヴェーダで整えられることを願います。
さあ、私もあなたもスリランカのアーユルヴェーダを知り心身ともに幸せで健康に生きることを目指しましょう。
アーユルヴェーダに力を注ぐスリランカ
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/0914ffdf4790ccf4e55a0696f343bf20-300x169.jpg)
紀元前3千年の聖典にその起源を持ち、世界中のさまざまなウェルネスプログラムの中でも、最も心身のバランスと調和を重視するといわれるアーユルヴェーダ。
スリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができます。
世界保健機構(WHO)も認める世界最古の伝統医学の一つで、スリランカには南インドから仏教とともに伝わってきたそうです。
スリランカには伝統医療省(アーユルヴェーダ省)という国の正式な機関があるのですよ。
ここでは専門の大学でアーユルヴェーダの医師を育成し国をあげて知識、技術の伝承に力を入れています。
このことからも分かるとおり、スリランカのアーユルヴェーダは古来からのやり方に近いと考えられているのです。
スリランカにはアーユルヴェーダで使うハーブやスパイスも豊富にあり、インドをはじめ世界のアーユルヴェーダ施設に輸出されています。
また、スリランカにはアーユルヴェーダ施設を併設した多くのホテルがあります。
例えばスリランカの玄関口、コロンボ国際空港から20分の「ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ」もアーユルヴェーダ専門のホテルなのです。
アーユルヴェーダを受ける方だけが泊まれるという本格派なのです。
本格アーユルヴェーダリゾートの朝は早く、瞑想やヨガで心と身体の感覚を呼び覚ますことからスタートします。
そして、バランスの取れた食事などで内面と外側から本来の自分の中にある生命力を引き出していきます。
また、お医者さんの問診や脈診などを行い、患者さんの健康状態や体質を見極めていくのですよ。
スリランカのアーユルヴェーダリゾートで過ごす一日はまさに古くから伝わる生命の知恵なのです。
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/05/1-1-150x150.jpg)
美しい景色と極上の癒し空間の中で、日頃のストレスや毒素を出しきり、身も心も美しくなれるなんて、最高ですね。
「知らないと恥をかく世界の大問題14」という池上彰の本に、スリランカに救われた日本の話が出てきました。
第二次世界大戦中、日本がセイロン島(イギリス領だった)を攻撃したため、日本がスリランカに戦時賠償金を払わないといけないという話になりました。
しかし、スリランカ側は、同じ仏教国だからと、賠償金の受け取りを拒否し、日本の国際社会への復帰を願ってくれたそうです。
そのエピソードからも、スリランカって素敵な国だなと思います。
アーユルヴェーダとは
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/4f9ad48613c506e3c3f986b66e29434b-300x169.jpg)
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)が組み合わさり、「生命の科学」という意味があります。
病気になってから治療をする西洋医学と異なり、病気になりにくい心身を作る予防医学の考えを持った至極の健康法なのです。
健康促進やアンチエイジング、デトックスの効果が期待されることから、世界中で注目されている医療なのです。
ストレスが溜まっていたり、なんとなく調子が優れない時に癒しを求める女性にも注目されています。
食事や睡眠など日常生活を重視し心身ともに幸せで健康に生きることを目指しているのですよ。
アーユルヴェーダでは体質や体調のことをサンスクリット語でドーシャと言います。
このドーシャには3つの体内の生命エネルギーであるヴァ―タ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)があります。
この3つは、その日によってそれぞれバランスが変わっていきます。いつも同じではないのです。
日々の生活の中で心身に不調を感じる時は、ドーシャのバランスが乱れているというのが基本的な考え方なのです。
自分にとって最適なドーシャのバランスを知っていれば心身を整えることができ、健康的な生活が送れるのです。
このエネルギーのバランスを整えて理想的な状態を目指すのが、アーユルヴェーダなのですよ。
食事内容もドーシャに合わせるのがアーユルヴェーダの基本的な考え方なのです。
アーユルヴェーダでは、食べた食事によって体は作られると考えられており、その日の体質や体調に合わせたた食事が重要視されています。
特に食事は野菜や豆類が中心の菜食で、ドリンクは常温のみなど、健康へこだわっています。
次に、ドーシャのもつ3つのエネルギー(ヴァ―タ、ピッタ、カパ)がどのようなものなのかを見ていきましょう
ドーシャの3つのエネルギー:①ヴァータ
ヴァ―タとは風のエネルギーのことです。冷性、乾性の特徴を持ちます。
ヴァ―タが増えると疲労感、寝つきの悪さ、不安へとつながり、便秘、肩こり、生理不順を起こすこともあります。
ドーシャの3つのエネルギー:②ピッタ
ピッタとは火のエネルギーを指します。火のような鋭い特徴を持つのです。
ピッタが増えると空腹感や空虚感を強く感じたり、批判的、攻撃的になることがあります。
炎症と深く関わり胃炎や湿疹を発症しやすくなります。
ドーシャの3つのエネルギー:③カパ
カパとは水のエネルギーを指します。油性、湿性の特徴を持つのですよ。
カパが増えると体が重く感じたり強い眠気を感じたりします。
それでは、あなたのドーシャがどのようなものなのかを見ていきましょう。
アーユルヴェーダの体質診断
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/94102ae9c3a9f55ea591ba1084acdedc-300x169.jpg)
アーユルヴェーダでのあなたの体質診断をしてみましょう。一番多く当てはまるものがあなたのドーシャです。
アーユルヴェーダの体質診断では自分のドーシャを把握すれば、心や体を整えることができ、健康的な生活が送れるようになるはずです。
1つのドーシャが多い状態は、それぞれ「ヴァ―タ体質」「ピッタ体質」「カパ体質」となります。
2つのドーシャが同じぐらいの状態は「ヴァ―タピッタ体質」「ピッタカパ体質」「カパヴァ―タ体質」となります。
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/05/1-1-150x150.jpg)
それでは、アーユルヴェーダの体質診断をしていきましょう!
ヴァータ体質
- 瘦せ型
- 乾燥肌
- 爪が薄い、割れやすい、白っぽい
- 髪は乾燥して広がりやすい
- 歯並びがよくない
- 行動は早い、せっかち
- 早食い傾向、食欲が一定しない
- 酸っぱいものを好む
- 便秘になりやすい
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 末端が冷える
- 温かい気温が好き
- 好奇心旺盛
- 早口、おしゃべりが好き
- 気分屋、心が不安定
- 発想力を活かせる仕事が好き
- 表面的な理解力が早く、覚えるのが早い
- すぐに友達ができる
- 行動力がある
ピッタ体質
- 筋肉質、中肉中背
- 脂性肌、赤み、ニキビになりやすい
- 爪はどちらかというと赤みを帯び、整っている
- 髪は柔らかく量が少ない
- 犬歯が鋭い
- きっちり無駄なく行動したい
- お腹がすくとイライラする
- 辛い物、冷たいものなど刺激物が好き
- 下痢気味、軟便、2回以上/日
- 夜中に目が覚める
- 体温が高い、汗かき
- 涼しい温度が好き
- こだわりが強い、完ぺき主義
- 理論的な話し方、話し上手
- イライラしやすい
- 企画を実行、分析
- 理解が早い、応用力がある
- 人柄をよく知ってから仲良くなる
- 目の前の事を大事にして生きる
カパ体質
- ぽっちゃり体型、グラマー体型
- しっとり冷たい肌、色白
- 大きく丈夫な爪
- 太く量が多い髪
- 歯は大きく白い、丈夫
- ゆっくり落ち着いて行動する
- 食べることが好き
- 甘いものが好き
- 便は快便、規則的、1回/日
- よく眠れる、夢をあまり見ない
- 体温が全体的に低い
- 嫌いな気候がない
- 一つのことに集中、執着する
- ゆっくり、おっとり話す
- 心が穏やか
- コツコツと仕事をする
- 記憶力は時間がかかるが忘れにくい
- 一度仲良くなると長く続く
- 過去に執着する
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/05/2-1-150x150.jpg)
私はヴァ―タ体質だわ!
アーユルヴェーダ体質別アドバイス
あなたの体質診断はいかがでしたか?次に、それぞれの体質に対してのワンポイントアドバイスを紹介します。
ヴァータが優勢なあなたへ
ヴァ―タ体質の方は静かで落ち着いた場所で食事をすることを心がけましょう。
新鮮で温かく湿った食事、酸っぱい、甘い、しょっぱいものを決まった時間にとることが良いとされていますよ。
冷蔵庫に入っていたものや、温めなおしたもの、新鮮ではない食べ物は避けたほうがよいでしょう。
また、体のために定期的に休息をとることが大事です。作業や仕事において一貫性や規則正しさといった習慣をつけることも大切です。
ピッタが優勢なあなたへ
ピッタ体質の方には牛乳など冷たいものやマイルドなものが合うとされています。
刺激的な食べ物や過剰な塩分を取らないようにしましょう。
熱い食べ物やガーリック、チリ、唐辛子などを多くとりすぎない方がよいです。
果物や色の濃い野菜など甘味、渋み、苦味を積極的にとることが推奨されています。
砂糖やバラの花びらを入れた1杯の牛乳もピッタのエネルギーをコントロールするのに最適ですよ。
汗をかきすぎると皮膚疾患をひき起こすことがあるので、体を冷やし、水気のない状態に保つことを心がけましょう。
また、瞬時に怒ったり、反応することを避けるようコントロールすることも大切です。
カパが優勢なあなたへ
カパ体質の方には、消化や排出を促し巡りをよくするために、少量で油分が少ない食事がよいとされています。
また、甘味や塩味も控えた方がよいようです。
乳製品や砂糖、小麦など、重たい食べ物や、体を冷やす食品は避けましょう。
食事は温かく、軽めにすることが大事です。
動きたがらない傾向があるので、逆に筋トレやジョギングなど刺激的な運動を取り入れるとよいでしょう。
まとめ
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/89ff19b70d3eb0a6e546a763b61e01b6-300x169.jpg)
- スリランカにおけるアーユルヴェーダを知れば、自分の体質や体調がどのようなものなのかを知ることができる
- スリランカのアーユルヴェーダは、病気になりにくい心身を作る予防医学の考えを持った、至極の健康法
- 自分のドーシャを把握して、心や体を整えることが大切
アーユルヴェーダのドーシャの特徴を知ることで自分への理解を深め心と体のバランスを保つヒントになればよいですね。
遠い国のイメージがあったスリランカがとても身近に感じられるようになりました。私も行ってみたいな、スリランカへ!
コメント