みなさんは「青いイチゴ」誕生のうわさが出回ったのを覚えていますか?
通常真っ赤なイチゴが、真っ青なのはとてもインパクトが強くて、私は初めて画像を見た時のことを今でも覚えています。
私がその画像を見た時、最初に思ったことは「これって本当なの?」でした。
画像加工の技術や科学技術の進歩によって、最近ではフェイクニュースかどうかを判断するのが難しいですよね。
結論から先に言ってしまえば、青いイチゴの誕生はフェイクニュースであった可能性が高いです。
この記事では、青いイチゴのうわさの詳細をまとめてみたいと思います。
また、青い花や青い食べ物など、不思議と人を惹きつける「青」に関してもまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
青いイチゴは存在しない可能性が高い
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先ほども言ったように、青いイチゴはおそらく存在しません。
(この記事での「青いイチゴ」とは、まだ完全に熟れていない、若干緑色のイチゴのことではなく、海や空のような色をしたブルーのイチゴのことです。)
では、青いイチゴのうわさはどのようなものだったのでしょうか。
青いイチゴのうわさがはじめて広まったのは2012年のことです。
品種改良によって青いイチゴが完成した、というニュースが毒々しい青色のイチゴの写真とともに広がりました。
写真付きのニュースだったこともあり、信じた人が多かったようです。
しかし、この写真は写真加工、または白いイチゴに着色料で色を付けることで用意されたフェイク写真だった可能性が高いと考えられています。
またニュースでは、寒冷地に生息するカレイの体内にある凍結防止剤を、イチゴの遺伝子組み換えに利用したところ青いイチゴが完成したとされていました。
そのため、この青いイチゴは氷点下の過酷な気候でも育てることができるとのことでした。
また、収穫後冷凍庫に入れてもペーストっぽくならずに美味しく保管できる、という話も流れていました。
再度お伝えしますが、この青いイチゴのうわさは真っ赤な嘘で、実際には青いイチゴの生産には成功していない、というのが現在の見方です。
青いイチゴが存在しない理由
では、青いイチゴのうわさが嘘だといえる理由は何なのでしょうか。その理由として、少なくとも以下の2つが挙げられます。
- 2024年6月現在、ほとんど話題になっていない
- 「青いイチゴの種」として売られているものを育てて成功した人がいない
まず、1つ目は「2024年6月現在、ほとんど話題になっていないこと」です。
この記事の下の方でも紹介しているのですが、青いバラや青いラーメンなど、青いものは不思議と人を惹きつけ、話題にもなりやすいです。
もし青いイチゴをスーパーで見かけたらついつい買っちゃうし、友だちや家族に自慢したくなりませんか?
しかし、青いイチゴははじめてニュースになってからもう12年も経っているのに、そのような話題が出回ることがないんです。
また、青いイチゴの特性として、寒い地域や冷凍に強いという情報もありました。
このような大きなメリットをもったイチゴが12年たっても流通に至らない、というのも不自然なことです。
つまり、本当は青いイチゴなんて初めから存在していなかったのでは?という可能性が高くなるのです。
次に、「青いイチゴの種」として売られているものを育てて成功した人がいないことです。
青いイチゴ完成の直後は、海外のサイトでは青いイチゴの種とされる種が多数販売されていました。
その種を実際に育ててみた人もいたようなのですが、みな口をそろえて「普通に赤いイチゴができた」と言うようです。
やはり、青いイチゴは存在しなかった、と考えた方がいいような気がしませんか?
個人的には、青いイチゴのうわさは、この青いイチゴの種の販売の詐欺で儲けを出すために流されたニュースなのでは?とも疑っています。
白いイチゴは存在する
このように、残念ながら青いイチゴは存在しない可能性が高いです。
しかし、白いイチゴは存在していて、2009年に日本で最初に正式に品種登録されたのを皮切りに、現在では10品種ほどが登録されています。
白いイチゴは、実の部分は少しピンクがかった柔らかい白色、種の部分は赤色をしており、とてもかわいらしい見た目です。
赤いイチゴと白いイチゴをセットにした「紅白イチゴ」はお歳暮や、結婚祝いや出産祝い、入学祝などのプレゼントにも人気です。
少し値が張ることはありますが、普段あまり食べられない白いイチゴは喜ばれること間違いなしなのでぜひ検討してみてください。
青い花は存在する
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青いイチゴはおそらく存在しない、ということが分かりましたが、青い花ならどうでしょうか?
白やピンクの花よりも種類が少ないとはいえ、キキョウ、リンドウ、ツユクサなど青い花は案外身近にたくさん咲いていますよね。
では、「品種改良によって青いバラが完成した」というニュースの事を覚えていますか?
もしかしてこれもフェイクニュースだった?と不安になることはありません。
青いバラは正真正銘存在しています。
青いバラ
青いバラは昔から「不可能なもの」とされてきました。
そんな青いバラを咲かせるための研究は1990年から始まり、長い年月をかけて研究が行われました。
そして、2004年には青いバラが完成したと正式に発表され、2009年には販売が開始されました。
この長い研究によってようやく咲いた青いバラが「アプローズ」と呼ばれるバラです。とてもロマンチックですよね。
青いバラは花ことばもとてもロマンチックです。
自然界には存在せず、長年「不可能」や「存在しないもの」の象徴とされ、人々の手に届かない夢であった青いバラは、花ことばも「不可能」でした。
それが青いバラの花ことばは、開発の成功をきっかけに、「奇跡」と「夢かなう」に変更されたそうです。
青いバラは、今までできなかったことを可能にする不思議な力を持つ花だと思いませんか?
そんな素敵な花ことばを持つ青いバラはギフトにもぴったりです。
残念ながら、「アプローズ」はまだまだ希少性が高く、なかなかお目にかかることができません。
そのため、他の色のバラを青く染めたものがギフトにはおすすめです。
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
青い食べ物は存在する
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/ramenPAR570672489_TP_V4-1-300x200.jpg)
基本的に「青」は食欲を減退させる色だとされています。そのため、世界各国を見渡しても青い食べ物はとても少ないです。
「青い食べ物」として紹介されているものでも、「これはむらさき色じゃない?」と思うことが私はよくあります。
しかし、日本には本当に青いラーメンを食べられるお店が存在します。
今回はそんな青いラーメンを食べられるお店を2店舗ご紹介します。
吉法師
まずご紹介するのが、渋谷駅のすぐ近くに位置するラーメン屋、吉法師です。
ここで食べられるのが「鶏清湯 青」という青いラーメンです。このラーメンはスープが、地中海の海のような鮮やかで透き通るような青色をしています。
この透明感のある青には不思議な魅力があり、美しい色につい釘付けになってしまいますよね。
インパクトのある見た目とは裏腹に、コクのあるやさしい味付けのこのラーメンは疲れた体に染みわたりますよ。
この店では、青以外にもオレンジや緑などの珍しい色のラーメンも楽しめますので、珍しい色の食べ物を食べたい人にはぜひ一度訪れて欲しい場所です。
引用 拉麺 吉法師 KIPPOSHI | 公式
麦笑豊田店
次にご紹介するのが、愛知県に位置するラーメン屋、麦笑豊田店です。
ここでは「青いとんこつ」という青いラーメンが食べられます。
このラーメンは濃く毒々しい青色をしていて、目に入ったら二度見してしまうこと間違いなしです。
スープだけでなく、麺やチャーシューにまで青色が着色しているのも興味を惹かれるポイントです。
これだけインパクトある見た目をしているのにも関わらず、味は普通に美味しい豚骨ラーメンです。
目から入って来る情報と舌で感じられる情報にあまりにもギャップがあって、食べていると不思議な気持ちになりますよ。
まとめ
![](https://mutinoti-0423.com/wp-content/uploads/2024/06/PK-PAUI8490_TP_V4-300x200.jpg)
- 青いイチゴのニュースはフェイクニュースの可能性が高い
- 青いバラは存在する
- 青いラーメンを食べられる店がある
今回は不思議と人を惹きつける青いものについての記事でした。
残念ながら青いイチゴは存在しませんでしたが、代わりにラーメンやバラをご紹介しました。
フェイクニュースも巧妙になっていく中、どの情報が本当でどの情報が嘘なのかどんどん分からなくなっていきますよね。
青いイチゴは嘘である可能性がとても高いですが、嘘か本当か判断しきれないニュースがたくさんあるのは事実です。
そんな中でもやはり「青い○○」にはロマンを感じてしまうのが人間ですよね。
誤情報には気を付けながら、ぜひ青いものを楽しんでくださいね。
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