布ナプキンにオーガニックコットンを使って作る作り方を解説

生活

いま、健康や環境を考える女性のあいだでオーガニックコットンを使った手作り布ナプキンが注目されています。

「生理中デリケートゾーンがかゆいし、ニオイも気になる」そんな悩みをお持ちの女性は多いでしょう。かゆみやニオイの原因は、デリケートゾーンの「ムレ」かも。

オーガニックコットンで作る布ナプキンは、お肌に優しくムレにくいので、かゆみやニオイが軽減されたり、ツラい生理痛や冷え症改善が期待できたりするんです。

「手作りするなんて、難しくて大変そう」と思うかもしれません。しかし、布ナプキンを作るときに必要なのは「ハサミ・針・糸・型紙・生地」だけで、作り方も意外と簡単なんです!

私は、布ナプキン手作り講師&農家の先生から、作り方を伝授しました♪

近くにスーパーなどがない農村地域では、布ナプキンが主流だとか。

本記事では、布ナプキンの種類と材料、注目される理由とオーガニックコットンを使った簡単な作り方を紹介します。シンプルな材料と作り方で、お肌に優しく自分好みの布ナプキンを作ってみましょう!

布ナプキンの作り方

私は布ナプキン歴3年目。

手作りすると、自分が気に入ったデザインのものを一生使えて、愛着が湧きます♪

布ナプキンを手作りするって、ハードルが高いと思っていませんか?しかし、家にミシンや本格的な手芸道具がない私でも、簡単に手作りすることができました。

布ナプキンは、「ハサミ・針・糸・型紙・生地」だけでシンプルに作ることができますよ!

材料や作り方をわかりやすくまとめましたので、紹介しますね。

材料

手作り布ナプキンを作るには次の材料を準備しましょう。

必ず必要な材料
  • 布を切るためのハサミ
  • 型紙
  • 肌に触れる生地
あれば便利な材料
  • 吸収する生地
  • 防水生地
  • 外側の生地
  • ボタンをつける場合は、スナップボタン(一体型タイプ・ホルダータイプ)
  • ホルダータイプの場合は、綿テープ

オーガニックコットンを使った布ナプキンを手作りする際に必要な、それぞれの材料について解説します。

  • 肌に触れる生地

直接お肌に触れる部分です。吸水性が高くデリケートゾーンのお肌に優しいオーガニックコットン100%の生地を選びましょう。

  • 吸収する生地

水分を吸収するための生地です。おりもの用を作る場合は、なくてもOKですよ。

生地はコットン100%のものを使ってください。月経量の多い日は厚めに、月経量の少ない日やパンティーライナーなら1枚はさめばOK。

  • 防水生地

ショーツや服に経血がしみ出るのを防ぐための生地です。水分はモレず湿気や水蒸気は逃がしてくれる透湿防水布(とうしつぼうすいふ)がおすすめです。

  • 外側の生地

布ナプキンの外側の生地です。外から見える部分に使うのでお好みの色やデザインの生地を使って作りましょう。自分好みの生地で作れるのもハンドメイドならではです。

私は、とことんエコな布ナプキンにしたくて、いらなくなった布や古着をリメイクして、外側の生地として使いました!

  • スナップボタン

スナップボタンは一体型タイプとポルダータイプの布ナプキンに使うと便利です。

布ナプキンショーツからずれないようスナップボタンでとめます。金属アレルギーの方はプラスチックのスナップボタンを使いましょう。

  • 綿テープ

綿テープはホルダータイプの布ナプキンに使います。ホルダーに綿テープをつけて、吸収する生地をはさめるようにします。

テープの幅がありすぎると経血がついたときに濡れた感じがして不快になるので、1センチ幅の綿テープをホルダーの前と後につけましょう。

私は、綿テープを付けました!手洗いをして、干す際に便利でしたよ〜!

作り方の手順

手作り布ナプキンの型紙は、インターネットで調べると無料でダウンロードできるものがいくつかあります。または、紙ナプキンを型紙代わりに使ってもよいでしょう。

型紙に縫い代があるか確認し、なければひとまわり大きめに全ての生地をカットしてください。一体型タイプの布ナプキンの作り方は下記の通りです。

  1. 吸収する生地の中央にかさ増し布を縫い付ける。かさ増し布の大きさや枚数はお好みで。
  2. 肌に触れる生地の表面を上にして置く。
  3. 2. の上に外側になる生地の表面を下にして置く。
  4. 3. の上に防水生地のつるつるの方を下にして置く。
  5. 4. の上に吸収する生地のかさ増し部を下にして置く。
  6. 返し口を残して縫い、裏返す。
  7. 返し口をステッチでとめ、スナップボタンをつけたら完成です!

ミシンがあると早いですが、ミシンがなければ手縫いでも作れますので、ぜひオーガニックコットン生地を使った布ナプキンを作ってみましょう!

0から手作りすることに抵抗がある方は、私のように、「布ナプキン手作り講座」に参加したり、手縫いキットを購入したりするのも良いですね♪

ワンポイントアドバイス

私が、使い捨てナプキンから、布ナプキンへ移行する際に、疑問に思ったことや不安だったことなどをまとめましたので、ご参考までに。

外出時、汚れた布ナプキンはどうするの?

汚れた布ナプキンは、ジップロックやビニール袋などに入れて、持ち帰ります。

帰宅したら、洗濯用洗剤を入れたお湯や水などにつけておきます。一晩おいて洗うと、手間が省けますよ♪

ホルダー+パッドタイプであれば、パッド部分のみを外出先で交換すれば良いので、便利。

漏れないか心配…

激しいスポーツをする時や月経量の多い1〜2日目は、漏れないか心配ですよね。

そんな時は、無理に布ナプキンを使うのではなく、使い捨てナプキンの上に、パッドを1枚重ねるという方法もありです。

パッドは、布ナプキンと同様、洗って繰り返し使いましょう。

もし、パッドを洗うことに抵抗がある方は、ハギレや古着を切ったものを使ってもOK。使った後は、洗わずに、燃えるゴミとして捨てても良いので、気楽に使えます。

布ナプキンがズレないか不安

ナイロン系のショーツ(下着)だと、すべりやすいため、綿 100%のものをおすすめします。摩擦で、すべりにくくなりますよ。

きちんと汚れは落ちるの?

経血の多い時ほど、バケツに洗濯用洗剤と水を入れて、一晩つけておくだけで、たいていの汚れは落ちます。

しかし、生理の5、6日目の経血は、落ちにくいのも確かです。そんな時は、重曹と熱めのお湯をバケツに入れて、一晩つけおきしてから、洗濯機で一緒に洗うとキレイに落ちますよ。

※洗濯用洗剤は、合成洗剤ではなく、「石けんタイプ」を選ぶとさらに良いです!

「石けんタイプ」の成分表示には、「脂肪酸ナトリウム」や「脂肪酸カリウム」と記載されています。また、「純石けん分99%」などと表示されているものもありますよ。

私は、「アラウベビー 洗たくせっけん」を使用しています。純石けん分(30%脂肪酸カリウム)とアロエエキスでできているので、赤ちゃんの布おむつや洋服を洗う際にも、抵抗なく使えます♪

生理用ナプキンの種類

生理用布ナプキンには大きく分けて、次にあげる3つの種類があります。

  • 一体型タイプ
  • プレーンタイプ
  • ホルダー+パッドタイプ

それぞれの生理用布ナプキンの特徴を解説します。

  • 一体型タイプ

一体型タイプは市販の羽根つき紙ナプキンと同じ形の布ナプキンです。スナップボタンでとめてショーツに装着して使います。一体型タイプはそれ1枚で使えます。

  • プレーンタイプ

プレーンタイプはハンカチのような四角い布ナプキンです。

折りたたんでショーツの上にのせて使います。3つ折りにして使うのが一般的。

シンプルな形なので月経量に合わせて重ねたり、ホルダータイプの布ナプキンと組み合わせたりできます。

  • ホルダー+パッドタイプ

ホルダータイプはショーツにとめて使うホルダーと経血を吸収する生地(パッド)に分かれている布ナプキンです。汚れたら吸収する生地を取りかえて使います。

ホルダータイプは、パッドとの組み合わせ次第で、いつでも使える万能型とも言えるでしょう。

布ナプキンとは

布ナプキンとは、布で作られたナプキンのことです。市販の生理用ナプキンと同じようにショーツにあてて使います。

綿100%のショーツは、綿100%の布ナプキンと相性が良く、摩擦によって、ズレにくくなるのでおすすめですよ♪

布でできているので普段のショーツのように通気性がよく、紙で作られた生理用ナプキンに比べお肌に優しいのが特徴。洗って繰り返し使えるので地球にも優しいエコアイテムです。

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンとは、厳格なルールのもと禁止されている農薬や化学肥料を使わずに綿花を栽培、加工されて作られたコットンのことです。

デリケートなお肌にも、地球にとっても優しいのがオーガニックコットンです。

布ナプキンがおすすめな理由

生理痛や生理不順、子宮内膜症などの症状を訴える女性が増えていますが、その原因の1つとして、使い捨てナプキンの使用が挙げられます。

女性の性器などの粘膜は、二の腕の内側の約43倍の経皮吸収をすると言われているんです!

使い捨てナプキンは、基本的に、石油素材でできています。

血液を固めるために、冷却ジェルと同じ、高分子吸収ポリマーが使用されていて、この高分子吸収ポリマーにより、膣(ちつ)や体全体を冷やしてしまいます。

体が冷えると、血液循環も悪くなってしまいますよね。

大切な自分の体をいたわる意味でも、布ナプキンはとても良い選択なのですよ。

近年、布ナプキンが注目される理由は、主に次の4つです。

  • デリケートゾーンの悩みを軽減
  • 生理痛や冷え症に効果的
  • 環境にやさしくエコ

これらに加えて、手作りにすることで、素材やデザインを自分で選べるというメリットも。

私は、おりものの時や少量の血の時に使用しています♪
最初から全てを布ナプキンへ移行するのは、ハードルが高いと思います。

慣れるまでは、紙ナプキンと併用し、自分の心地良いところから始めてみるのがおすすめです。

簡単に手作りすることもできますが、市販のものを使用したい場合は、Re-Organicの布ナプキンがおすすめ。

もちろん綿100%。触れる生地がとても柔らかくて、つけていることを忘れてしまいます!

布ナプキンが注目される理由を1つずつ解説していきます。

デリケートゾーンの悩みを軽減

デリケートゾーンのかゆみやニオイは、デリケートゾーンに触れる部分との相性が合わないことが原因のひとつ。

市販の紙ナプキンは普段のショーツとは素材がちがうのでどうしてもデリケートゾーンに合わなかったり、お肌の表面がこすれて荒れてしまったりします。

布ナプキンはショーツと同じ布素材。お肌に優しいつけ心地です。

また、ムレによって繁殖する雑菌もデリケートゾーンのかゆみやニオイの原因。布ナプキンは通気性がよく、経血は吸収しますが、余分な水分や水蒸気は逃がしてくれます。

ムレにくいのでかゆみやニオイのもととなる雑菌が繁殖するのをおさえ、デリケートゾーンに優しいところが布ナプキンのおすすめポイントです。

また、生理中のニオイが気になる方も多いでしょう。市販の紙ナプキンの吸収体に使われている石油系化学物質と経血が化学反応をおこすと独特なニオイが発生するといわれています。

布ナプキンの吸収体はコットン100%なので、経血を吸収してくれますがニオイのもとはできません。

「市販の紙ナプキンをやめて布ナプキンに変えたら生理中のニオイが気にならなくなった!」と感じる方もいます。

お肌に優しい素材で作られていて、デリケートゾーンのかゆみやニオイを解消してくれるのが布ナプキンの良さです。

生理痛や冷え症に効果的

月経前から月経中は子宮から子宮内膜がはがれると同時に基礎体温が下がり血行も悪くなります。

生理痛がある方や冷え症の方はとくに月経中に体の「冷え」を感じやすいのではないでしょうか。

生理痛や冷え症には体の「冷え」が禁物です。市販の紙ナプキンは経血を吸収するところが冷却シートと同じ素材でできています。

そのため、体にあてているとナプキン自体が冷たくなり、体を冷やしてしまいます。布ナプキンは吸収する生地がコットン100%なので体が冷えません。

布ナプキンをはじめて使うとき、布だけで経血を吸収してくれるか不安になるかもしれません。最初は生理の軽い日やお休みの日に布ナプキンをためしてみるのがおすすめです。

それでもモレが心配と思う方は市販の紙ナプキンの上に布ナプキンを置いて使ってみてもよいでしょう。

体に優しいオーガニックコットンの布ナプキンを使えば、体の「冷え」を予防してツラい生理痛や冷え症を緩和してくれる嬉しい効果が期待できます。

環境に優しくエコ

市販の紙ナプキンは数百円で買えますが、毎月使うと年間数千円のコストがかかります。布ナプキンも材料のコストはかかりますが、一度作ってしまえば数年単位で使えます。

布ナプキンは長期的に考えるとコスパがよく、お財布にも優しいのです。

また、布ナプキンは洗って繰り返し使えるのでゴミも減ります。

特に手作りの布ナプキンならオーガニックコットンを選んで使うことで地球環境にも優しく、愛着もわくのでおすすめです。

使わなくなったコットン100%のTシャツや肌着は布ナプキンの吸収する生地にリサイクルできますよ。

布ナプキンも市販の紙ナプキンと同じようにポーチなどに入れて持ち運びします。

使い捨てではないので使ったあとの布ナプキンも入れられるよう少し大きめのポーチにするといいでしょう。

使用後の布ナプキンはジップロックなどに入れて分けておけば持ち歩いても汚れやニオイが気になりません。

布ナプキンを洗うには、アルカリウォッシュや重曹を溶かした水かぬるま湯に2時間ほどつけて汚れを浮かせてから、中の経血を押し出すように洗います。

ゴシゴシ洗うと生地が傷むので、汚れがひどいときはその部分を優しくもみ洗いしてもよいでしょう。

布ナプキンを洗うときは熱いお湯を使うと汚れが落ちないので注意しましょう。

血液にはタンパク質が含まれるため、お湯を使うと固まってしまうからです。必ず水かぬるま湯を使って洗ってください。

布ナプキンは繰り返し使えるので経済的にお得で、ゴミも減らせます。手作りなら使わなくなった服をリサイクルでき、地球環境にも優しいエコアイテムです。

素材やデザインを自分で選べる

手作りの良さは自分自身で使う素材を選び、デザインできること。

デリケートゾーンのお肌に直接ふれるところにはオーガニックコットンの生地を使ってお肌に優しい布ナプキンを作りましょう。

経血の多い日や軽い日、パンティーライナー用とサイズやデザインを分けて作ると使いやすいです。

自分好みの色やデザインで作った布ナプキンを使って、ゆううつな生理もちょっと楽しみな日にしませんか。

まとめ

  • 布ナプキンは、「ハサミ・針・糸・型紙・生地」だけで簡単に作ることができる
  • 布ナプキンには、一体型タイプ、プレーンタイプ、ホルダータイプがある
  • 手作り布ナプキンは、生理痛の解消、デザインを自分で選べる、エコなどの点から注目されている

布ナプキンをオーガニックコットンを使って作る作り方をすれば、生理中もショーツと同じ肌触りでデリケートなお肌にとても優しいんですよ。

手作りは難しいと思うかもしれませんが、使うのは「ハサミ・針・糸・型紙・生地」の5つだけ。作り方はシンプルですのでぜひチャレンジしてみましょう!

今回紹介した3種類の中からご自身の使いやすい布ナプキンを選んで、そのタイプの作り方で作ってみてください。

オーガニックコットンの布ナプキンを使うと、生理痛や冷え症の緩和やかゆみやニオイといったデリケートゾーンのお悩みを解消してくれます。

手作りの布ナプキンを使うことは地球にもお財布にもとっても優しくエコなんです。

かわいくオシャレで自分好みにオーガニックコットン素材の布ナプキンを手作りして、ゆううつな生理の日もちょっと明るく、快適に過ごしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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